2017年 01月 08日
CINEMA UP 67~テーマ:1996公開作品『セブン』『Shall we ダンス?』~ |
FM PORTにて、毎週日曜午後7時~放送中の『中越グループPAN UP』内、「CINEMA UP」で紹介した映画についてのアレコレ。
あすが成人式、ということで、今年の新成人の皆さんが生まれた年の作品をご紹介。
『セブン』(1995米 1996日)
洋画だから・・・という所もあると思いますが、タイトルも画づくりも凄くかっこよくて、20年前の作品という感じは全くしませんでした。
『セブン』、私は10年くらい前に観ていて、結末を知った上で、今回久しぶりに観たんですが、一人一人、犠牲者が出ていく中で、観ている私自身が追い詰められていく・・・、精神的な圧迫感みたいなものがありました。
演出面でも、事件が起きた日から毎日のように雨が降り続くんですが、雨で暗くて、治安も悪い、退廃的で陰鬱な雰囲気が、怖さを増長させています。
俳優陣も素晴らしくて、その中で、ブラッド・ピットが演じる主人公・ミルズの妻をグウィネス・パルトローが演じていますが、
夫の仕事のために、恐ろしい街で生活している心許なさを、凄く繊細に表現していました。
怖いけど、かっこよくて、グイグイ引き込まれる作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『Shall we ダンス? 』(1996)
こちらは邦画ゆえに、「ザ・20年前」という描写にも味を感じます。パソコンがとても大きく、ネクタイの結び目やワイシャツの襟の形にも時代を感じました。
他人から見たら順風満帆な人生でも、その本人は、何か物足りなさを感じてしまっている。そこで出会ったのが「社交ダンス!?」という意外性が、この作品の凄いところ。
周防監督は、『シコふんじゃった。 』も、
「モッくんが相撲!?」という意外性にユーモアがありました。
俳優陣も個性的で、竹中直人さんは20年前から、こんなに面白かったのか!と思いましたし、渡辺えりさんもパワーがありました。そういうアクの強い人たちがいるからこそ、主演の役所広司さんが演じるサラリーマンの普通さが生きているんだなぁと感じます。
奥さん役の原日出子さんも凄く良かったし、
何より、ヒロインの草刈民代さんの美しさは、作品全体の軸になっています。
映画のキャッチコピーは、「もう一度人生に恋してみよう」。
2017年、なにか新しいことを始めたくなるような、年の始めに相応しい1本です。ぜひ今月中にご覧になってみてください!
あすが成人式、ということで、今年の新成人の皆さんが生まれた年の作品をご紹介。
『セブン』(1995米 1996日)
洋画だから・・・という所もあると思いますが、タイトルも画づくりも凄くかっこよくて、20年前の作品という感じは全くしませんでした。
『セブン』、私は10年くらい前に観ていて、結末を知った上で、今回久しぶりに観たんですが、一人一人、犠牲者が出ていく中で、観ている私自身が追い詰められていく・・・、精神的な圧迫感みたいなものがありました。
演出面でも、事件が起きた日から毎日のように雨が降り続くんですが、雨で暗くて、治安も悪い、退廃的で陰鬱な雰囲気が、怖さを増長させています。
俳優陣も素晴らしくて、その中で、ブラッド・ピットが演じる主人公・ミルズの妻をグウィネス・パルトローが演じていますが、
夫の仕事のために、恐ろしい街で生活している心許なさを、凄く繊細に表現していました。
怖いけど、かっこよくて、グイグイ引き込まれる作品です。
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『Shall we ダンス? 』(1996)
こちらは邦画ゆえに、「ザ・20年前」という描写にも味を感じます。パソコンがとても大きく、ネクタイの結び目やワイシャツの襟の形にも時代を感じました。
他人から見たら順風満帆な人生でも、その本人は、何か物足りなさを感じてしまっている。そこで出会ったのが「社交ダンス!?」という意外性が、この作品の凄いところ。
周防監督は、『シコふんじゃった。 』も、
「モッくんが相撲!?」という意外性にユーモアがありました。
俳優陣も個性的で、竹中直人さんは20年前から、こんなに面白かったのか!と思いましたし、渡辺えりさんもパワーがありました。そういうアクの強い人たちがいるからこそ、主演の役所広司さんが演じるサラリーマンの普通さが生きているんだなぁと感じます。
奥さん役の原日出子さんも凄く良かったし、
何より、ヒロインの草刈民代さんの美しさは、作品全体の軸になっています。
映画のキャッチコピーは、「もう一度人生に恋してみよう」。
2017年、なにか新しいことを始めたくなるような、年の始めに相応しい1本です。ぜひ今月中にご覧になってみてください!
by michi1223kuma
| 2017-01-08 21:00
| 映画