2016年 09月 04日
CINEMA UP 49 ~テーマ:クラシック『マーラー 君に捧げるアダージョ』『マエストロ』 |
FM PORTにて、毎週日曜午後7時~放送中の『中越グループPAN UP』内、「CINEMA UP」で紹介した映画についてのアレコレ。
①『マーラー 君に捧げるアダージョ』(2011年日本公開/独・オーストリア)
まず、観ながら感じていたのは、
(こういう作品を楽しめるようななったなんて、大人だなー。わたし。)
マーラーとその妻アルマ。
アルマはマーラーより19歳年下で、自身も音楽を愛する芸術家でもあり、とても自由な発想の女性です。男性にもモテた模様。
一方、マーラーがアルマに作曲することを禁じるなどしたことを含め、妻は夫の望むようには生きられないという現実。
アルマ自身も夫との関係について相当悩んだ節はあるんだけれど、マーラーは夫婦関係において、とことん不器用。
そうやって壊れていく夫婦の姿を、
精神科医フロイトとマーラーの会話を通して、また、マーラーの姉、アルマの母、オーケストラの関係者などの証言を通して、紐解いて行きます。
この、フロイトの存在とか、2人の身近な人たちの証言という形をもってストーリーを進めていく所に、とても共感したし、面白いなと感じました。
愛や恋というものについて、“客観的事実”というのはきっと存在しなくて、当事者にしてもそれぞれの言い分(ここではマーラーの言い分とアルマの言い分)がある。
世の中には、いろんな三角関係の話が、現実にもフィクションにもあるけれど、何が本当か、というのは、当事者それぞれの胸の中にしかない。そのあたりを、どちらかの側面だけで描かず、多面的に捉えているところが、この作品の素晴らしさかなと思います!
また一つ大人になった気分!
②『マエストロ!』(2015年公開・日)
一番感心したのは、ベートーヴェンの交響曲第5番の冒頭部分は、
♪ ジャジャジャジャーン
ではなく、
♪ ン、ジャジャジャジャーン
休符記号をもって休んでからの、
ジャジャジャジャーン!だったんですね!!!
知りませんでした。
ここで音を合わせるのが、至極難しいんだそうです。もし「運命」を耳にすることがあれば、冒頭は、その休符記号の部分の息遣いに注目してみてください。
実力ある俳優陣がひしめく中、miwaさんのキラキラした存在感は目を引くものがあり、とても新鮮でした。
今後、「運命」を聞く度に、
♪ン、ジャジャジャジャーン!
の話を思い出しそうです。
①『マーラー 君に捧げるアダージョ』(2011年日本公開/独・オーストリア)
まず、観ながら感じていたのは、
(こういう作品を楽しめるようななったなんて、大人だなー。わたし。)
マーラーとその妻アルマ。
アルマはマーラーより19歳年下で、自身も音楽を愛する芸術家でもあり、とても自由な発想の女性です。男性にもモテた模様。
一方、マーラーがアルマに作曲することを禁じるなどしたことを含め、妻は夫の望むようには生きられないという現実。
アルマ自身も夫との関係について相当悩んだ節はあるんだけれど、マーラーは夫婦関係において、とことん不器用。
そうやって壊れていく夫婦の姿を、
精神科医フロイトとマーラーの会話を通して、また、マーラーの姉、アルマの母、オーケストラの関係者などの証言を通して、紐解いて行きます。
この、フロイトの存在とか、2人の身近な人たちの証言という形をもってストーリーを進めていく所に、とても共感したし、面白いなと感じました。
愛や恋というものについて、“客観的事実”というのはきっと存在しなくて、当事者にしてもそれぞれの言い分(ここではマーラーの言い分とアルマの言い分)がある。
世の中には、いろんな三角関係の話が、現実にもフィクションにもあるけれど、何が本当か、というのは、当事者それぞれの胸の中にしかない。そのあたりを、どちらかの側面だけで描かず、多面的に捉えているところが、この作品の素晴らしさかなと思います!
また一つ大人になった気分!
②『マエストロ!』(2015年公開・日)
一番感心したのは、ベートーヴェンの交響曲第5番の冒頭部分は、
♪ ジャジャジャジャーン
ではなく、
♪ ン、ジャジャジャジャーン
休符記号をもって休んでからの、
ジャジャジャジャーン!だったんですね!!!
知りませんでした。
ここで音を合わせるのが、至極難しいんだそうです。もし「運命」を耳にすることがあれば、冒頭は、その休符記号の部分の息遣いに注目してみてください。
実力ある俳優陣がひしめく中、miwaさんのキラキラした存在感は目を引くものがあり、とても新鮮でした。
今後、「運命」を聞く度に、
♪ン、ジャジャジャジャーン!
の話を思い出しそうです。
by michi1223kuma
| 2016-09-04 19:56
| 映画